ユーザフォルダをシステムドライブから移動
Windows Vistaでは、ドキュメントやピクチャ、ミュージック、ビデオなど、ユーザーフォルダを個別に別なドライブやディレクトリへ移動することができます。
ユーザフォルダをシステムドライブから移動するメリットは次の通りです。
- システムドライブのハードディスクに余裕ができ、システムの高速化が期待できる。
- Windows VistaなどのOSを再インストールする際に、ユーザーフォルダをバックアップする手間が省ける。
- システムドライブが破損した場合でも、ユーザーフォルダ内のデータは保護される。
ただし、ソフトウェアによっては、[ドキュメント] の保存場所が初期設定の場所ではない場合、正常に動作しないものがありますので、十分に注意して作業を行ってください。
Windows Vistaでドキュメントフォルダを移動する
Windows Vistaでユーザーフォルダを別ドライブに移動する方法を説明します。
ユーザフォルダの名称や保存先
Windows Vistaでのユーザフォルダの名称や保存先フォルダは次のようになります。
名称 | パス C:\Users\<ユーザ名> |
---|---|
ドキュメント | \Documents |
ミュージック | \Music |
ピクチャ | \Pictures |
ビデオ | \Videos |
このように、各フォルダは個別のパスとなっているため、移動先も個別に指定する必要があります。
「ドキュメント」フォルダの移動方法
移動の前段階として、別ドライブにユーザーフォルダを作成します。今回は、Dドライブに「User1」というフォルダを作成し、その中に「Documents」、「Music」、「Pictures」、「Videos」というサブフォルダを作成しました。
次に、[スタート]ボタンをクリックし [ドキュメント]を右クリックします。ショートカットメニューが表示されたら、[プロパティ]メニューをクリックします。
[ドキュメントのプロパティ]ダイアログボックスが表示されたら、[場所]タブをクリックします。
[場所]タブ内の、[移動]ボタンをクリックします。すると、[移動先の選択]ダイアログボックスが表示されますので、Dドライブの[User1]->[Documents]フォルダを指定します。
[フォルダの選択]ボタンをクリックすると、[ドキュメント]ダイアログボックスに戻りますので、移動先を確認してから[OK]ボタンをクリックします。
[OK]ボタンをクリックすると、確認ダイアログボックスが表示されますので、内容を確認してから[はい]ボタンをクリックします。
以上の操作を実行すると、Cドライブの[ドキュメント]のファイルはすべてDドライブの[User1]->[Documents]フォルダに移動されます。
[ミュージック]および[ピクチャ]フォルダは同様の操作で移動できます。
標準設定に戻すには
標準の設定に戻したい場合は、[ドキュメントのプロパティ]ダイアログボックスの[標準に戻す]ボタンをクリックします。
「ビデオ」フォルダの移動方法
[スタート]メニューに表示されていない[ビデオ]は、次の様に移動します。
まず、[スタート]メニューボタンをクリックし、[コンピュータ]をクリックします。
ウィンドウが表示されたら、[Cドライブ]->[ユーザー]->[<ユーザー名>]でユーザーフォルダを開き、[ビデオ]を右クリックし、[プロパティ]を選択します。
[プロパティ]を選択すると、[ビデオのプロパティ]ダイアログボックスが表示されますので、[場所]タブにある[移動]ボタンをクリックして、移動先を指定します。
同様の方法で、[ダウンロード]や[アドレス帳]などのユーザーフォルダを移動できます。