地上デジタル放送の番組を録画してDVDへ書き込み
シャープ デジタルハイビジョンレコーダー DV-AC52を使って、地デジの番組をHDDへ録画して楽しんでいました。HDDへ録画した番組は、見終わったら消すのが普通でした。
しかし、録画した番組を編集して、DVDに書き込む必要が発生しました。単純にDVD-Rメディアへコピーできるのかと思っていたのですが、簡単には できませんでした。
地上デジタル放送の番組のDVDコピーに必要なもの
地上デジタル放送の番組をHDDからDVDへ書き込みするためには、次のものが必要です。
- CPRM対応DVD-RW/DVD-Rのメディア
- CPRM対応DVDレコーダー
今回は、DVDの書き換えが不要だったので、メディアにはCPRM対応DVD-Rを使うことにしました。手元には通常のDVD-Rしか無かったため、家電量販店にてメディアを購入しました。
書き込み手順
DVDレコーダーのHDDから、DVDメディアへ録画したデータをコピーする手順は、次の通りです。
- CPRM対応のDVD-RW/DVD-RのメディアをVRフォーマット(初期化)する。(ビデオフォーマットは不可)
- DVDレコーダーのHDDからDVDへコピーしたい番組を選び、書き込みする。
地上デジタル放送の番組を書き込むメディアは、CPRM対応メディアでVRフォーマットを行うことが必須です。ビデオフォーマットされたものには、書き込みできません。
ファイナライズは基本的に必要ありませんが、ファイナライズが必要な場合もあります。
技術資料
CPRMとは
CPRMは「Content Protection for Recordable Media」の略で、動画などのコンテンツの著作権を保護する目的で利用されます。「コピーワンス」のコンテンツを利用するには、CPRM対応のソフトを搭載したパソコンやDVDレコーダー、さらに対応のDVDディスクが必要になります。
コピーワンスのデジタル放送をCPRM方式デジタル録画した場合、CPRM対応のプレーヤーやパソコンであれば再生できますが、CPRM非対応のプレーヤーやパソコンでは再生できない状況になります。
VRモードとビデオモードとは
VRモードはビデオレコーディングフォーマットになります。VRモードは多彩な録画編集機能が特徴です。しかし、VRモード再生に対応したDVDプレーヤーでしか再生できません。DVD-RAMとDVD-RWとCPRM対応DVD-Rで使用できます。
ビデオモードはビデオフォーマットになります。ビデオモードはDVDビデオを作る際に使用するフォーマットで、編集はできませんが、多くのDVDプレーヤーで再生可能です。DVD-R、DVD-RWで使用できます。
DVD+VRモードはDVD+RWビデオレコーディングフォーマットとなります。DVD+VRモードはVRモードとビデオモードのメリットを合わせたもので、編集が可能でDVDプレーヤーで再生可能であるフォーマットとなります。DVD+RW、DVD+Rで使用できます。
記録メディアと録画番組の種類による書き込み可否対応表
ディスクの特徴 | DVD-RW(CPRM対応) | DVD-R(CPRM対応) | |||
---|---|---|---|---|---|
VRフォーマット | ビデオフォーマット | VRフォーマット | ビデオフォーマット | ||
デジタル放送をHDDに録画し、DVDにダビングする場合 | 録画可能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
コピーワンス ダビング10 |
○ | × | ○ | × | |
録画不可 | × | × | × | × |
DELLパソコン Dimension 9200でCPRM DVD再生しようとしたところ、ソフトウェアが対応していなかったため、再生できませんでした。無料のフリーソフトでDVDプレーヤーは見つけることができませんでした。CPRMのDVDを再生するためには、「WinDVD」や「PowerDVD」などの有料ソフトウェアを購入する必要があります。