地上デジタル放送をアンテナで受信

地デジをUHFアンテナで受信した場合、月々の受信にかかる費用が発生しないというメリットがあります。電波の受信状態が良い場合は、UHFアンテナでの受信が、おすすめです。

まずは受信できるエリアかどうか調べてください。Dpa(デジタル放送推進協会)のホームページで調べることができます。受信エリア内であれば、地上デジタル放送はほぼ受信できます。 ただし、送信塔の方向に高い建て物など電波を遮ぎる障害物がある場合、 自分の地域の電波状況によっては受信できないこともあります。 念のため、電気店などに相談してみることをおすすめします。

地デジがアンテナでうまく受信できない場合は、フレッツ・テレビやケーブルテレビの利用をおすすめします。

アンテナ工事のチェックポイント

既存のアンテナ変更工事が必要かどうかの判断の参考にしてください。

地デジの電波を受信できる適切なアンテナは?

地デジを受信するには、UHFアンテナが必要です。

まず、自宅のアナログテレビ放送受信用で、UHFアンテナが装備されているかどうかを確認してください。VHFアンテナのみの場合は、UHFアンテナへの取り換え工事が必要です。

また、アンテナにはチャンネルカバー範囲により、「全帯域用」「LM 帯域用(13〜44 チャンネル用)」「MH 帯域用(31〜62 チャンネル用)」の3 種類があります。自分の地域の地デジ放送の送信チャンネル範囲が、現在利用中のUHFアンテナの受信範囲に含まれていない場合は、アンテナ交換が必要になります。

地上デジタル放送受信用アンテナの選び方

電波塔

送信塔からの距離や電波の強さによって使用できるアンテナが変わります。アンテナでは、よく「素子」という言葉を使いますが、アンテナを構成する横棒のことで、一般的には、この素子の数が多いほどアンテナ性能が高いとい うことになります。

電波塔から受信場所までの距離を、近距離・中距離・遠距離の3種類に分類し、それぞれのエリアに最適なアンテナを紹介します。

近距離エリア(送信塔が見えるエリア)

14 素子程度のアンテナが目安です。

室内用アンテナも選択肢の一つとなりますが、受信場所が送信所に非常 に近いことが条件となります。しかし、送信所に近くても、ビル や地形により、電波がさえぎられ、視聴できない場合があります。 また、送信所の方向と反対の部屋や、アンテナの設置位置が部屋奥な どでは、室内の電波状況が悪くなり、視聴が難しくなると思われます。 室内でアンテナを使用する場合、アンテナは送信所側に窓のある部屋で、 できるだけ窓際近くに置くことをおすすめします。

中距離エリア(エリア内全般)

14〜20素子程度のアンテナが目安です。

アンテナ本体の価格は、14 及び20 素子でも6、000〜8、000 円程度ですが、 一般的に別途工事費用がかかります。この工事費用は、設置場所などによりま ちまちですが、概ね3万円程度と見積もっておく必要があります。

遠距離エリア(エリア境界線付近)

20素子以上の多素子型あるいは高性能型アンテナが目安です。

同じタイプのアンテナであれば、素子数の多い方が性能が優れているといえます。ただし、素子数の多いアンテナは全長が長くなり、重くなります。 アンテナは送信塔の方向を見通せる、できるだけ高い場所に設置してください。 送信塔の方向に高い建物など障害物があると、電波が遮られて受信できなくなることがあります。

UHFアンテナ設置時の注意点

アンテナ取り付け時には、次の点に注意することが必要です。

アンテナの向き

アンテナには指向性がありますので、アナログ放送の送信所の位置と、地デジの送信所の位置が違う場合は、アンテナの向きを変えることが必要となります。またアンテナは、アンテナの先(先端に何もついていない側)を送信塔に向ける必要があります。前後を間違わないように注意してください。

アンテナの高さ

UHFアンテナは、設置場所が高いからといって、必ずしもアンテナ出力レベルが高くはならないという特性があります。高さ1m 単位で大きく変化しますので、細かく高さ調整をして下さい。調整の際には、デジタルテレビの画面で「アンテナレベル」を確認しながら設置の目安値として利用できます。

受信不能あるいはブロック状のノイズが発生した場合は

電波の品質を示す指標に「CN 比」というのがあり、地デジを受信するには一定以上の数値が必要です。

デジタル放送の場合、CN 比が落ちても画質の劣化が起こらないものの、一定以下の値になるとテレビの画質が急激に劣化して、格子状のノイズ(ブロックノイズ)を発生し、更には、受信不能状態(ブラックアウト)になります。CN 比が落ちる要因としては、次のものが考えられます。

  • 遠距離受信で電波が弱いなど地域上の問題
  • 使用しているアンテナや混合器・ブースタがデジタル電波に対応して いない
  • 外部からの妨害電波の影響(夜間など特定の時間に発生)

この対策としては、次のことが考えられます。

  • 高性能アンテナへの変更
  • ブースタのレベル調整・多チャンネル対応型への交換

なお、複合的な障害要因も考えられるので、原因が特定できない場合は、専門業者に調整を依頼することをオススメします。

UHFアンテナで地デジをうまく受信できない場合は、地上デジタル放送を受信して視聴を参考にして、受信方式を検討してください。

現在は、液晶テレビ東芝REGZA(レグザ)Z7000にて、ハイビジョン放送を堪能しています。

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